いまF1界は夏休み期間中だが、ドライバーの多くは、この2週間が自分の将来を左右する重要な時期となっている。そのドライバーとは、2019年のシートが確定していないドライバーたちだ。
7月下旬にフェラーリの元会長のセルジオ・マルキオンネが急逝したあたりから、それぞれの思惑が次々と崩れていった。シャルル・ルクレールのフェラーリ移籍を希望していたのはマルキオンネだったからだ。
マルキオンネが亡くなった後、フェラーリのF1活動をこれまで以上にリードする立場となったのがマウリツィオ・アリバベーネ代表で、彼はキミ・ライコネンの残留を希望している。これでフェラーリとザウバーのシートの行方がわからなくなった。
さらに8月3日にダニエル・リカルドがルノーに電撃移籍したため、第2集団のチームのシートが混沌としてきた。ルノー行きが確実と思われていたエステバン・オコンがどこへ行くのか。
オコンにはメルセデスという強力なサポートがあるため、シートを失うことはないだろうが、フォース・インディアに残るのかウイリアムズへ行くのかによって、そのほかのドライバーたちにも大きな影響が出てくる。
またレッドブルがリカルドの代わりにだれを採用するのかによって、トロロッソのシートとカルロス・サインツJr.の行方が変わってくる。
ドライバーのシートはトップチームから埋まっていくというのが通例。だとすれば、次に決まるシートはフェラーリかレッドブルのいずれかとなるだろう。
■ドライバーラインアップ予想
チーム | ドライバー(◎確定、○内定、▲候補) |
---|---|
メルセデス | ◎L.ハミルトン、◎V.ボッタス |
フェラーリ | ◎S.ベッテル、▲K.ライコネン、▲C.ルクレール |
レッドブル | ◎M.フェルスタッペン、▲P.ガスリー、▲C.サインツ |
フォース・インディア | ○L.ストロール、▲E.オコン、▲S.ペレス、▲G.ラッセル |
ウイリアムズ | ▲S.シロトキン、▲G.ラッセル |
ルノー | ◎D.リカルド、◎N.ヒュルケンベルグ |
トロロッソ | ▲P.ガスリー、▲C.サインツ |
ハース | ○K.マグヌッセン、▲R.グロージャン、▲S.ペレス、▲C.ルクレール |
マクラーレン | ○F.アロンソ、▲S.バンドーン、▲C.サインツ、▲L.ノリス |
ザウバー | ○M.エリクソン、○C.ルクレール、▲A.ジョビナッツィ |