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2018.08.11

肺移植手術前の余命は数日だったラウダ。医師団が大手術後の状況を説明


F1 | 肺移植手術前の余命は数日だったラウダ。医師団が大手術後の状況を説明

 ニュルブルクリンクでの生死に関わる事故からちょうど42年、F1の伝説的存在であるニキ・ラウダは、臓器移植を要する肺の疾患に見舞われて、また生死をさまようことになった。 

 ラウダは先週、ウィーン総合病院での大手術を経て回復途上にある。3度のF1世界チャンピオンである彼が、突然病を得て死にひんした状況の詳細について医師団が説明した。

「ラウダ氏はいわゆる肺胞出血を起こしていた」とウィーン病院の呼吸器病棟責任者であるマルコ・イツコは説明した。

「これは肺胞(肺内部の空気のう)の炎症で、肺の組織と気道への出血を伴うものだ」

 ラウダは症状に対して免疫抑制療法を受けたが、69歳の彼の症状はすぐに改善した。

 しかしながら、その後急性の肺疾患が起き、免疫細胞がラウダの血液から肺に移動し、肺組織を攻撃した。

「このことは最終的に肺組織の機能の破壊と喪失につながる。患者はもはや十分な酸素を肺を通して取り込めなくなる」

 その後ラウダは、呼吸の弱さを補うために人工呼吸器につながれた。

「残念ながら10日間の集中治療の後で酸素の供給が危機的状況になったため、さらに高度な治療が行われた」と心臓専門医のゴトフリー・ハインツが述べた。

「我々は膜型人工肺、いわゆるECMOと呼ばれる人口肺装置への切り替えを行わなければならなかった」

 緊急の肺移植が行われなければ、ラウダはたった数日で死に直面するところだった。高いLAS(高い緊急度もしくは肺の配分スコア)を割り当てられたラウダは、早急な臓器の入手が必要となった。

「その後数日以内に彼に適切な臓器が割り当てられると見込んでいた」と、先週同僚のウォルター・クレーペコとともに移植手術を行った胸部外科医のコンラッド・ヘッツェネッカーは述べた。

「こうしたケースでの平均的な待ち時間は5日だ」

 移植手術の結果は良好で、拒絶反応や臓器に関連した合併症の兆候もなかった。

「肺にはもともとの優れた機能が備わっており、手術室で循環補助装置のECMOを外すことができた。移植した肺は機能を順調に引き継いでいた」

■手術から24時間後、自発呼吸が可能になったラウダ


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