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F1 ニュース

投稿日: 2018.08.20 07:17
更新日: 2019.01.07 12:40

F1技術解説2018年シーズン前半総括(1):メルセデスW09のダウンフォースを稼ぎ出す複雑な空力デザイン

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F1 | F1技術解説2018年シーズン前半総括(1):メルセデスW09のダウンフォースを稼ぎ出す複雑な空力デザイン

 2018年シーズンは折り返し点を過ぎ、サマーブレイクも終わりに近づいている。後半戦突入を前に、前半戦で撮影した普段あまり見たことのない写真をもとに、各チームのマシンアップデートや、基本的な技術レギュレーションのおさらいをしてみよう。

■メルセデスのバージボードとディフューザーの詳細

 滅多に見ることのできない、F1マシンの前後写真である。フロントウイングを外されたメルセデスW09からは、バージボードがいかに複雑な形状をしているかがわかる。その役割は、ひとつは前輪によって起こされた乱流がフロア下に流れるのを防ぐことであり、もうひとつはY250と呼ばれる細かい渦を作り出し、車体表面からの気流の剥離を防ぐことだ。これらのデバイスが増えるにつれ、空力エンジニアたちは前方からの空気の流れを、より巧妙に処理できるようになった。

 マシン後方の写真からは、複雑なディフューザーの形状が見て取れる。同チームの空力専門家ウィリアム・トートによれば、フロアとディフューザーだけでダウンフォース総量の約60%を稼ぐという。そしてフロントウイングが23%、リヤウイングは17%に過ぎない。

メルセデスW09:バージボード(上)とディフューザー(下)の複雑な形状


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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