9月1日現地時間午後3時、イタリアGP予選が行なわれフェラーリのキミ・ライコネンがポールポジションを獲得した。
フリー走行3回目はまだウエットパッチも残るコンディションだったがなんとかドライでの走行ができ、予選は開始25分ほど前に一時的に雨が降ったものの完全なドライコンディションで迎えた。ただしサーキット周辺には雨雲が滞留しており、セッション中の降水確率は80%と高い。
ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)は前戦でのクラッシュで10グリッド降格ペナルティを受け金曜から新規パワーユニットを投入したためすでに最後尾スタートが決まっている。さらにパワーユニット投入のダニエル・リカルド(レッドブル)、金曜クラッシュ後のパワーユニット投入となったマーカス・エリクソン(ザウバー)もグリッド降格が決まっている。
予選Q1の1回目アタックは、全車がスーパーソフトタイヤでコースインし、まずはライコネンが1分20秒937でトップに立つがセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が1分20秒758でこれを上回り、メルセデスAMG勢はフリー走行と同様に3番手・4番手に留まる。
フェラーリ勢は上手くトウを使ったが、メルセデスAMG勢はバルテリ・ボッタスがトラフィック引っかかり上手く使えなかった。4番手にはリカルドが飛び込んで来た。
最高速不足に苦しむマクラーレン勢はQ1からチームメイト2台で前後して走行しトウを使い合う戦略で好タイムを記録する。逆にトロロッソ・ホンダはブレンドン・ハートレーが1回目のランで2周多く走ったため、最後のランに出て行く際に2台で同時に出られず、トウを使い合う戦略はできず単独での走行となってしまう。
そのため2回目のアタック1周目は18・19番手と低迷。しかし2周目のアタックでピエール・ガスリーはヒュルケンベルグについて走り12番手へ浮上、ハートレーはガスリーの後ろに追い付いたものの18番手でQ1敗退となった。
その他、フリー走行で走り込めなかったザウバー勢とストフェル・バンドーン(マクラーレン)、そしてトラフィックでタイムが出せなかったセルジオ・ペレス(フォース・インディア)がQ1敗退となった。
8番手カルロス・サインツJr.(ルノー)から18番手ハートレーまで0.2秒、10番手ヒュルケンベルグから17番手シャルル・ルクレール(ザウバー)までは0.1秒差の大接戦。15番手ロマン・グロージャン(ハース)から17番手ルクレールまでは0.001秒ずつの差で続いた。