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F1 ニュース

投稿日: 2018.09.02 12:00

トロロッソ・ホンダF1密着:イタリアGP予選Q1のアタック回数で明暗分かれたガスリーとハートレー

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F1 | トロロッソ・ホンダF1密着:イタリアGP予選Q1のアタック回数で明暗分かれたガスリーとハートレー

 苦戦が予想されたF1第14戦イタリアGPの予選で、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、Q3に進出。予選9番手を獲得した。

 この背景には、グリッドペナルティを科せられていたニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)とダニエル・リカルド(レッドブル)がQ2でタイムアタックせずに予選を終了させていたことも関係しているが、トロロッソ・ホンダが予選の戦い方をきちんと準備し、ガスリーがその期待に見事に応える素晴らしい走りを披露したことも忘れてはならない。

 予選後、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、Q3に進出できた理由として、「他車のトウ(スリップストリーム)を上手に使用できた」ことを挙げている。

2018年F1第14戦イタリアGP ピエール・ガスリー
2018年F1第14戦イタリアGP ピエール・ガスリー

「トウを使う」とは、前方を走るマシンの後ろに入ることで空気抵抗を小さい状態にして、スピードを上げることだ。ストレートが多いモンツァはトウの効果が大きいサーキットで、予選ではトロロッソ・ホンダだけでなく、多くのドライバーが少しでもトウを使用していた。

 トウを使用するにはアタックに入る直前で前車との距離を適正に保った状態でコントロールラインを通過することが重要となる。ホンダの本橋正充副テクニカルディレクターによれば、その間隔は『約3秒』だという。「モンツァの場合、前車が最終コーナーのパラボリカを脱出したときに、自分がパラボリカに入っていくというイメージです」

 この状態でアタックを始めると、前車につまることなく、1周にわたってトウの効果を得ることができるという。

 ただし、その間隔を適正に保つのが簡単ではない。そのため、モンツァでは1回だけアタックしてピットインするのではなく、コース上にとどまって、何度かアタックするのが恒例となっている。

■3回アタックしたハートレーと2回アタックのガスリーに明暗


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