F1の開発はとどまるところをしらず、毎グランプリ、新しいパーツが導入されている。F1iのテクニカルエキスパート、ニコラス・カーペンティアーズがF1第14戦イタリアGPの週末に見つけた注目アイテムを紹介、分析する。
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■各チームで特色がある『モンツァ仕様』のリヤウイング
イタリアGPでは『モンツァ仕様』と呼ばれる、極端に空気抵抗を少なくしたリヤウイングが投入される。長いストレートで、できるだけタイムロスを防ぐためである。写真のようにブダペストのウィングと比べればかなり傾斜しているので、違いは一目瞭然である。
その結果、ウイングプレートの上方と下方の速度差は小さくなり、ダウンフォースも減少する。さらに左右の翼端板脇の圧力差も小さくなる結果、そこに生じる空気の渦(ボーテックス)も、小さくなる。そのため渦を打ち消すための翼端板の切れ込みも、数が減るか、レッドブルのようにまったくなくなっている。(白色矢印参照)
『モンツァ仕様』は、3つのグループに分類されるようだ。平坦がひとつ目はメインプレートが特徴的なグループで、フェラーリ、フォース・インディア、レッドブル、マクラーレン、ザウバー、そしてトロロッソが採用している。