F1第16戦ロシアGP日曜日の様子を熱田護カメラマンがサーキットを歩き、見て、感じて撮った写真と一緒に紹介します。
ルイス・ハミルトン選手のパルクフェルメをどう撮るかを、考えるわけです、一生懸命に。
ほんのり赤くなった西の空をバックに、遊園地の建物を入れて、マシンの上に乗りいつものポーズを決めるという想定。
ちょうどいい位置にマシンが止まって、降りるのに時間がかかっているなあって集中しながら待つ。
そして、何事もなかったかのように、そのまま降りる……
なんで???
その場の雰囲気がもうどよ~~~~んとしてるんだもの。
何が理由なのかはその時、知らなかったけれど、普通じゃないわけで……
ね。
でしょ。
何だかなあ……
過去に何度か、チームオーダーってのはあった。
その度に、問題になった。
スポーツなのにとかね。
F1ドライバーになるまで、いろんなレースに出て一生懸命勝ってきた。そして、勝てるチームのマシンに乗ることが出来た。
でも、チームメイトはとんでもなく速い。
びっくりしたけど、まだ、自分の力を信じている。
でも周りは、ナンバー2の待遇を求めてくるし、それも理解しているつもりではある。
大好きなコースでポールを取り、順調にトップを走っていると、無線で相棒のタイヤがどうのと言ってくる。
従わなければならぬ約束事も知っている。
苦しいだろうね、きっと、部外者は想像するしかないけれど。
ドライバーはそのチームを代表して走っている、その成績でそのチームで働いている人の生活まで変えることもある。
いろんな意味でチームとしては、成績を残さなければならない。
チーム代表者としてどう判断するかは、難しい。
ファンからは批判も噴出するだろうし、イメージダウンににもなり得る、でも、確実にポイントを稼ぐことが仕事。
綺麗事など言っている場合ではないんだよという気持ちもわかる。
立場によって、気持ちは交錯します。
画面左、チームの人の左手がバルテリ・ボッタス選手への気持ちを表しているかもしれませんね。