レッドブル・レーシングの代表クリスチャン・ホーナーは、ダニール・クビアトは、2016年にシニアチームのレッドブルからトロロッソへと降格された痛手から昨年は立ち直れなかったが、いったんチームを離れたことでそれを乗り越えることができたと考えている。レッドブルは2019年のトロロッソ・ホンダのドライバーとしてクビアトを起用することを決め、ロシアGPの週末、正式発表が行われた。
レッドブルの若手ドライバープログラムのなかで輝かしい才能の持ち主として期待をかけられたクビアトは、2014年にトロロッソからF1にデビュー、翌年にはレッドブルに昇格した。しかし2016年にわずか4戦を終えた時点でマックス・フェルスタッペンにシートを譲る形でトロロッソに戻された。
クビアトはトロロッソでも速さを見せてはいたが、パフォーマンスに一貫性が欠けており、接触事故も多く、チームメイトのカルロス・サインツJr.ほどの成績を挙げられないまま、2017年アメリカGP後にレッドブルグループから完全に放出されることになった。
ところがレッドブルは現在24歳のクビアトに再びチャンスを与えることを決めた。ピエール・ガスリーに代わる2019年トロロッソ・ホンダのドライバーとして契約したのだ。
「ダニールにとって良いことだ」とホーナーはSky F1に語った。
「私は夏の間に彼と時間をともにした。彼は元気そうだった。F1のスポットライトから離れ、内省する時間があったのだと思う」
「2016年にシニアチームからジュニアチームへ事実上降格されたことは、彼にとって一大事だった。彼がそのことを完全に理解できていたとは思えない」
「F1からしばし離れて、内省することができたのだろう。彼にはスピードがある。レッドブル傘下のドライバーとしてGP3でチャンピオンになった。2015年には何度か非常に素晴らしいレースをした」
「彼は2度目のチャンスに値すると思う。彼に何ができるのか見るのは興味深いことだ」