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F1 ニュース

投稿日: 2016.08.30 17:25

メカUPDATE:“フリック”効果を再現、メルセデスのヒーブダンパー

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F1 | メカUPDATE:“フリック”効果を再現、メルセデスのヒーブダンパー

 前半戦の終盤で、メルセデスはW07のフロントサスペンションに、新しいヒーブダンパーユニットを取り付けて走らせていた。ベルギーGPの週末には、この新しいユニットは取り外されていたようだが、クローズアップ写真を分析したところ、どうやらメルセデスは、2014年に禁止された「フリック」(前後を相互連結したサスペンションシステム)の効果をある程度まで再現する手法を開発しているようだ。

 近年のF1マシンのヒーブユニットは、かなり複雑なコンポーネントだ。これはエンジニアたちが「ピッチ」または「ヒーブ」と呼ぶ、サスペンションの上下動をコントロールする。こうした動きは、ブレーキングやダウンフォースなどにより、フロントエンドが押し下げられることによって生じる。

 ヒーブユニットは、サスペンションのパーツであると同時に、空力的なゲインを得るための車高の制御においても重要な役割を果たす。ウイングと路面のギャップが正確にコントロールされていれば、ウイングはより効率的に働くし、ギリギリまで車高を下げて、さらにウイングの効率を高めることもできるからだ。

 このユニットは、左右のフロントプッシュロッドロッカーの間に吊り下げられていて、サスペンションが縮むと左右から同時に押されるような形になる。この動きをスプリングとダンパーによってコントロールするのだが、その機構はコンベンショナルな機械式スプリングとオイルダンパーとは少し違っている。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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