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F1 ニュース

投稿日: 2018.10.04 07:00
更新日: 2018.10.03 21:17

過去4年間で最も高いポテンシャルで臨む鈴鹿、懸念はマシンの安定性【トロロッソ・ホンダ F1日本GPプレビュー】

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F1 | 過去4年間で最も高いポテンシャルで臨む鈴鹿、懸念はマシンの安定性【トロロッソ・ホンダ F1日本GPプレビュー】

 トロロッソ・ホンダがいよいよF1第17戦日本GP鈴鹿に挑む。

 前戦ロシアGPはスペック3の新パワーユニットを投入したものの、土日はパワーユニットをスペック2に戻して戦った上にグリッド降格ペナルティに加えて決勝は早々にブレーキトラブルでリタイアと良いところがなかった。

 しかし、ホンダがようやく作り上げたスペック3のパフォーマンスは、日本GPに向けて期待が持てるものだった。一部で報じられた35馬力とか40馬力といった数字だけが一人歩きしていたが、ホンダ関係者によれば馬力の向上はそれらから決して実態から大きく外れたものではなく、シーズン中のアップグレードとしてはかなり大きなものだという。

 第7戦カナダGPでスペック2を投じて以来、ホンダは小さな開発アイテムは捨てて大きな“タマ”にリソースを集中させ、2019年型により近く、2018年シーズンの残り6戦が2019年に向けた実走テストとしての価値が大きくなるようなスペック3を完成させたからだ。まだ金曜フリー走行しか走っていないとはいえ、パワーサーキットであるソチ・アウトドロームのフリー走行2回目で8番手に入ったことからもルノー超えは確実との評判だ。

ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 これが日本GPで大きな威力を発揮する。2018年に導入された現行レギュレーションのF1マシンでは、鈴鹿は全開率が高くなりこれまで以上にパワーが要求されるサーキットになった。パワーがあればその分ダウンフォースを付けてセクター1を速く走ることができる。ストレートで前走車に追い付き、シケインやターン1などの数少ないオーバーテイクポイントで勝負を仕掛けることができる。

 ロシアでは初めての実走でアップシフト時にオシレーション(エンジン回転数の収束がスムーズでない状態)が発生し、現場でのセットアップ調整だけでは完全解決が難しいと判断し土日はスペック2に戻して戦うことを決めた。

 しかしこれはハードウェアに起因するものではなく、ソフトウェア面の熟成で解決できる問題だ。ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターはこう説明する。

「基本的なところは問題もなく(性能面も)手応えがありましたが、オシレーションが出ていました。(ダイナモと実走で)ある程度の差があることは想定していたんですが、実際に走ってみると想定以上の差があったんです。全く走れないわけではありませんし充分走れるレベルではあるんですけど、レースディスタンスということを考えるともう少し熟成が必要ということです」

■スペック3の馬力にポジティブな反応を示すピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレー


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