セバスチャン・ベッテルはF1タイトル争で、ルイス・ハミルトンに対し50ポイントの差をつけられているものの、チャンピオンシップの終盤において“もう後がない”という姿勢はとらないという。
2018年シーズンのスタートで強さを見せたベッテルとフェラーリは、今季前半では優位に立っていた。
しかしメルセデスが調子を上げるなか、ベッテルとチームが数回ミスを犯したことから、ハミルトンはベッテルを追い抜き、直近の3レースで大差をつけることになった。
ベッテルはそれでも希望を持ち続けているが、ライバルのポイント数を数えるよりも、落ち着いて最大限のパフォーマンスを発揮することに集中したいとしている。
「もう後がない、というアプローチは好きじゃない。それには意味がないと思う」とベッテルは語った。
「秘訣は数字にとらわれないこと。毎週末アタックするわけだが、それぞれの週末は違ったものだし、コースも状況も違う」
「ここに来れてうれしいよ。このコースは大好きだし、世界中のコースのなかでもお気に入りの場所なんだ。だから楽しみたいし、ポイントを数えることで台無しにしたくない。自分にとって不利なことに集中するつもりはないよ」
今シーズン、フェラーリのマシンはメルセデスよりも優れていると一般的には見られている。フェラーリはポイント獲得のための多くのチャンスを無駄にし、単にライバルに差をつけることに失敗したというのが大半の見方だ。
1 2