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F1 ニュース

投稿日: 2018.10.07 00:52
更新日: 2018.10.07 01:07

トロロッソ・ホンダ F1日本GP密着(2):実力が確実に進歩していることを予選で証明、決勝でも悔いのないレースを

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F1 | トロロッソ・ホンダ F1日本GP密着(2):実力が確実に進歩していることを予選で証明、決勝でも悔いのないレースを

 F1第17戦日本GP、ブレンドン・ハートレーが6番手、ピエール・ガスリーが7番手という、トロロッソ・ホンダとして2018年シーズン最高の結果を出した予選が終了してから4時間40分後、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターが、2015年にF1に復帰後、ホンダとして鈴鹿での最高の予選結果を出した喜びと、それに至るまでの苦労を語ってくれた。

 というのも、フリー走行3回目ではハートレーが13番手でつけていたものの、ガスリーは最下位に終っていたからだ。

「フリー走行3回目でガスリーのパワーユニットの挙動に若干、最適でなかった部分があったために、セッション中にデータの変更を行いました。変更したデータでのPUの挙動を確認してもらおうとセッションの最後にコースインしてもらったんですが、他車(ヒュルケンベルグ)のクラッシュによって赤旗が出て、その確認がきちんとできないまま予選を迎えることになりました」

 ここでホンダは現場だけでなく、栃木にある本田技術研究所のHRD SakuraとイギリスのHRD MKのエンジニアたちが連絡を取り合い、ガスリーのパワーユニットに何か起きていたのかを分析するとともに、予選に向けてどうすれば、挙動が最適になるかのミーティングを行い、「予選までにはなんとか収束させることができました」という。

 ほかのグランプリでは通常、行わない作業を田辺TDは珍しく「金曜日だけでなく、今日も予選前にちょっとドタバタした場面もありました」と表現した。

 日本GP前、フランツ・トストはチームのメンバーに「絶対に2台そろってQ3へ進出しよう」と目標を掲げていたという。その中で開始された予選は、Q1でマーカス・エリクソン(ザウバー)がクラッシュして赤旗が出される波乱の中でスタートしたが、トロロッソ・ホンダのふたりはガスリーが10番手、ハートレーも14番手でQ2へ進出。順調に予選を開始させていた。

「ハートレーについては昨日から調子が良く、ガスリーのPUのデータも、フリー走行3回目までに比べてかなり改善され、満足のいくレベルになっていました」(田辺TD)

■霧雨が舞い始めるなか的確な判断を下したトロロッソ・ホンダのストラテジスト


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