F1アメリカGPの初日、10月19日にサーキット入りしたホンダの山本雅史モータースポーツ部長は、自分の荷物のほかに、もうひとつの荷物を抱えていた。それは、ある人物からドライバーへの贈答品だった。
プレゼントの主は、福島県会津若松市の第36代市長を務めている室井照平(むろい・しょうへい)市長で、贈答品はブレンドン・ハートレーへの特製『赤べこ』だった。
ハートレーが、今年の開幕前に東京・六本木で開催されたキックオフ・イベントでファンから「マシンに名前は付けますか?」という質問を受け、「まだつけていないので、愛称をツイッターで募集しよう」と提案し、夏休み明けのベルギーGPで『Akabeko(赤べこ)』に決定したのは既報の通りだ。
その報道がなんらかの形で会津若松市の室井照平市長に入り、市長から直々にお便りとともに『必勝』の文字が入った特製『赤べこ』が東京・青山の本田技研工業に届いたのだ。
金曜日のフリー走行後にホンダのホスピタリティハウスで山本部長から赤べこを手渡されたハートレー。たまたまそのとき、ホンダのホスピタリティハウスに入った筆者に気がついたハートレーは「いいものを見せてあげるよ」と手招きして、撮影に応じてくれた。
前日の木曜日には、チーム批判ともとれる発言をしていたハートレーだが、赤べこをプレゼントされた後に行われた会見ではリラックスしていた。赤べこパワーで、運気が上向くことを期待したい。
■室井照平市長からのメッセージ全文
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