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F1 ニュース

投稿日: 2018.12.28 08:48
更新日: 2018.12.28 09:06

【F1コラム:アロンソ引退】偉業達成までわずか11点──2度のチャンピオンを最強ドライバーとして記憶すべき理由

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F1 | 【F1コラム:アロンソ引退】偉業達成までわずか11点──2度のチャンピオンを最強ドライバーとして記憶すべき理由

 フェルナンド・アロンソが2019年にはF1に参戦しないことを決め、将来の復帰の可能性は残すものの、F1キャリアにいったん区切りをつけた。2001年にデビューし、2005年と2006年にF1タイトルを獲得、優勝32回、ポールポジション22回と、F1の歴史のなかで最高の記録を残したとはいえないが、アロンソを史上最強ドライバーのひとりとして評価する声も多い。

 イギリス出身のF1ジャーナリスト、クリス・メッドランドは、アロンソをF1の歴史のなかでも稀有なグレートドライバーとして記憶すべきであると主張する。

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 誰が最も偉大なF1ドライバーか、ひとりを選び出すのは極めて難しく、ほとんど不可能といっていい。だが、偉大なF1ドライバーかどうかの評価は比較的容易にできるだろう。

 通常、評価基準は優勝回数やタイトル獲得回数に置かれ、記録を打ち立てた者が偉大なドライバーと呼ばれる。だが、わずかながら、その条件に当てはまらないにもかかわらず、高い評価を受けるドライバーがいる。そういう稀有な存在のひとりが、フェルナンド・アロンソだ。

 アロンソはF1チャンピオンの座に2度就いたものの、この数年は目立った活躍をしていない。2018年アブダビGPで(いったん)引退するまでの直近の114戦で、表彰台の最上段に上ったのはわずか2回。3度目のタイトル獲得を12年間目指し続けながら、過去85戦にわたって表彰台に立つことすらできなかった。それにもかかわらず、最高レベルの評価を受け続けている。そこが彼の特別なところだ。

 近年のアロンソは、フェラーリで王座に就くチャンスをつかめず、マクラーレンで苦労し続けた。しかしそういう印象で彼を記憶するのではなく、F1キャリア序盤で収めた輝かしい成功に目を向けるべきだ。

■7度のチャンピオン、シューマッハーとの戦いで証明した才能


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