2018年シーズン末でF1キャリアに区切りをつけたフェルナンド・アロンソは、モータースポーツのキャリアで新たな章を始めようとする自身のこれまでの歩みを振り返り、すべての勝利やタイトルをも凌ぐ、とある成果に言及した。
2度のF1世界チャンピオンであるアロンソが選んだのは、母国スペインにおける2005年のアストゥリアス皇太子賞の受賞だ。科学、人道、公共、スポーツなどの分野で卓越した業績を残した名士を対象とする同賞を贈られたことを、キャリアで最も重要な成果としてあげたのだ。
「自分が成し遂げた最も大きなことは、おそらくアストゥリアス皇太子賞の受賞だろうね。どのF1世界選手権よりも大きな出来事だった」と、アロンソは2018年シーズンのF1最終戦アブダビGP終了後に語った。
「あのような賞では、人々の生活にどれほどの影響を与えたのか、そしてひとつのスポーツにどれほど多くの人の目を新たに向けたのかが問われる。だからその部分が評価されたあの受賞は、僕にとってどんなトロフィーよりもずっと大きな意味を持つんだ」
アロンソがグランプリレースで挙げた32回の優勝と2度の世界タイトル獲得は、間違いなくスペインにおけるF1の認知度向上につながった。2018年シーズン末でのF1離脱を決めた37歳のアロンソにとって、それは非常に大きな価値を持つ。
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