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F1 ニュース

投稿日: 2019.02.02 10:03
更新日: 2019.02.01 18:49

ボッタスの初挑戦で見えたラリーとF1の異なる走り方。「彼は一度もフルスロットルにしていなかった」

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F1 | ボッタスの初挑戦で見えたラリーとF1の異なる走り方。「彼は一度もフルスロットルにしていなかった」

 1月末にフィンランドで行われたアークティック・ラップランド・ラリーへ参戦したバルテリ・ボッタスに2018年型WRカー『フォード・フィエスタWRC』を供給したMスポーツは、ラリー初参戦とは思えない現役F1ドライバーの走りに「感銘を受けた」としている。

 例年1月末に行われ、北極圏で争われるイベントゆえ“世界で一番美しいラリー”とも称されるアークティック・ラップランド・ラリーには、ケケ・ロズベルグやミカ・ハッキネン、ミカ・サロ、キミ・ライコネンなど、同国出身のF1チャンピオンたちが数多く参戦してきた。

 このそうそうたるメンバーに続く形となったボッタスはフィンランドの政府機関が運営する若手支援プログラムの“フライングフィン・プロジェクト”やフィンランド・ラリー選手権、AKKモータースポーツなどの協賛で、2018年のWRC世界ラリー選手権でドライバーズタイトル獲得に貢献したフィエスタWRCをドライブした。

 ボッタスの指南役となるコドライバーには、こちらも参戦プロジェクトに協賛した元WRC王者マーカス・グロンホルムの相棒を務めた2度のWRCチャンピオン、ティモ・ラウティアイネンを起用し、チームオペレーションにはMスポーツから多数のエンジニアも派遣された。

 その充実したパッケージで快適なラリーデビュー戦を迎えたボッタスは、40km超のロングナイトステージを含む難易度の高い2日間の行程を攻略し、初のSSベストタイムを刻む速さも披露しつつ、総合5位完走を果たした。

 今季、Mスポーツ創業者マルコム・ウィルソンからチーム代表の座を引き継いだリチャード・ミルナーは、現場で過ごしたエンジニアやメカニックらも「ボッタスのドライビングに深く感銘を受けたようだ」と語った。

「誰もが現役F1ドライバーらしいスピードを期待していたと思うが、それに関してはまったく心配するに及ばなかったばかりか、高速で立木を縫って走るようなナローセクションでのドライビングがとても素晴らしかった。彼は彼自身のチャレンジをとても楽しんでいたようだ」と、ボッタスのドライビング技術を称賛したミルナー。

■ボッタスの走りから見える今のF1。「常にグリップを探す状況を強いられているのだろう」

フィンランドの政府機関が運営する若手支援プログラムの”フライングフィン・プロジェクト”やフィンランド・ラリー選手権、AKKモータースポーツなどの支援でラリーデビューが実現
デイ2のショートステージでは、自身初のSSベストタイムもマークしている


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