2月18日よりバルセロナで行われるプレシーズンテストを前に、ホンダのブランド・コミュニケーション本部長である森山克英氏、そしてレッドブル・ホンダとトロロッソ・ホンダのチーム代表がコメントを発表した。
2019年より、ホンダはついにレッドブルへのパワーユニット供給を開始する。すでに今年のマシン『RB15』も発表されており、シェイクダウンを行ったマックス・フェルスタッペンは、「違和感もトラブルもなく、満足できた」と走行の感想を語っていた。
プレシーズンテストを前に、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、次のようにコメントした。
「チームにとってパワーユニットサプライヤーの変更は大きな決断でしたが、今はこの状況を楽しんでおり、今後についてもポジティブな期待を抱いています」
「ホンダとはすでにパートナーとして一丸となれていますし、彼らのF1にかける情熱とチャレンジ精神には我々の想いと共通するものを感じています。双方のエンジニア同士の緊密な作業により、車体とパワーユニットが本当の意味で一体となっていく様子を見ていると、この先が楽しみでなりません」
「冬のオフシーズン期間中に、レッドブル、ホンダ双方が懸命に作業に取り組み、多くの面で前進できていると実感しています。また、昨年、トロロッソがHondaと一緒に積み上げてきたものがレッドブル・テクノロジーを介して我々のマシンに反映されており、それも大きなアドバンテージになっています」
「当然ながらライバルも進化を遂げているはずです。したがって、我々の対他競争力については、少なくともテストで走ってみてから、もっと言えば最初の3レースを終えたあたりにならないと正確なものは見えてこないと思っています」
「今年の目標は昨年よりも多くのサーキットでマシンの実力を出せるようにすることですが、そこにパワーユニットのの出力アップが加わればさらに素晴らしいものになります。それさえ実現できれば、我々にはサーキットにもファクトリーにも優秀なチームが控えているので、レースでの勝利や、最終的には選手権の優勝も不可能ではありません」
「ただ、現実的にはそういったことをシーズン開始後すぐに実現するのは難しいであろうとも想定しています。シーズン中にはチームとして進化を見せられるレースがある一方で、PUの使用基数制限により困難に直面するレースウイークもあるだろうと考 えています」
「それでも、このパートナーシップには大きな可能性を感じていますし、シーズンを通してコンスタントな前進を見せられるものと思っています」