ルノーF1チームは、2019年シーズンのF1世界選手権に向けた準備を始めるべく、スペインのバルセロナ-カタルニア・サーキットで行なわれたプレシーズンテスト初日で延べ109周を走行し、チームとして実りの多い1日を終えた。
チームは新車『R.S.19』での走行距離を稼ぐこと、そしてマシンの各種システムが設計通りに作動しているかどうかを確認することにポイントを置いて、1日目の走行に臨んだ。走行は予定通りに進み、セットアップという点でも、タイヤ、エンジン、エネルギー管理に至る各種の要素が自律的かつ一貫した動きを見せていた。
午前中のセッションではニコ・ヒュルケンベルグが『R.S.19』のステアリングを初めて握り、ダニエル・リカルドは午後の公式セッションを走行してルノーのドライバーとしてのデビューを果たした。
ヒュルケンベルグは、主にロングランやマシンの信頼性に焦点を置きながら午前中のセッションで65周を走行し、1分20秒980の自己ベストタイムをマークした。土曜日に行なわれた宣伝のためのフィルミングデーで21周(98km)を走っていたリカルドは、引き続き『R.S.19』で44周を走行。月曜日午後のセッションにおいては新しいマシンに慣れるにつれてタイムを伸ばし、1分20秒983という自身最速タイムを記録した。
ヒュルケンベルグは「久しぶりにF1マシンを走らせることができて、とても楽しかったよ」と語り、以下のように続けた。
「特にここのコースのターン3と9でマシンがどのくらい速く走るのかを少し忘れかけていただけに、もう一度走行できたのは良かった。第一印象としては、期待できると感じている」
「午前中のセッションでは問題がそれほど多く見つからなかったので、かなりの周回数を稼ぐことができた。合同テストで良いスタートを切りたいと願っていただけに、65周を走り切れて少し楽になったと思う。これからは色々な要素を評価することになる。この先、数日間にわたって作業を続けることを楽しみにしているよ」