20日、F1プレシーズンテストが3日目を迎え、10チーム13人がドライコンディションのスペイン・バルセロナでニューマシンを走らせた。
新車の完成が遅れ、前半2日間を欠席せざるを得なかったウイリアムズだが、テスト3日目の朝にFW42がようやく到着。午後のセッションでジョージ・ラッセルにより、新車のシェイクダウンが行われた。
ラッセルは23周を走行、C3タイヤで記録した1分25秒625で最下位13番手となった。
チーム副代表クレア・ウイリアムズは、「他のチームが走行をスタートしている時に自分たちのレースカーが到着しなかったというのは恥ずかしいこと」と語り、当初は火曜には走行を開始できると考えていたものの、パーツの到着が遅れたと明かした。水曜にもまだパーツがすべて揃ってはおらず、この日はシステムのチェックのみを行った。残りのパーツは水曜夜に届く見込みで、木曜には空力プログラムを開始する予定だということだ。
この日トップタイムを記録したのは、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアト。セッション残り約15分となったところで最もソフトなC5タイヤを履いてコースに出たクビアトは、1分17秒704と、ここまでの3日間で最速となるタイムをマークした。周回数の面でも順調でクビアトは137周を走りこんでいる。
セッション終盤までタイムシートのトップに位置していたアルファロメオのキミ・ライコネンは、クビアトに抜かれて2番手となった。ライコネンの自己ベストタイム1分17秒762は午前セッションでC5タイヤ装着時に出したものだった。ライコネンは、クビアトより1周多い、この日最多の138周を走行している。