メルセデスF1チームのバルテリ・ボッタスは、現在バルセロナ-カタルニア・サーキットで行なわれているプレシーズンテストにおいて、パフォーマンスやペースといった点では現時点でフェラーリが優勢だと考えている。
「彼らはとても強いように見える。ショートランとロングランの両方ともだ」とボッタスはテスト4日目のスタート前に語った。
フェラーリのセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールは、それぞれテストの1日目と2日目にトップタイムを出した。対して能力水準が高いはずのメルセデスは不思議なほど精彩を欠いている。これまでのところ、日々の順位においてトップどころか、上位の半数を脅かすような走りすらほとんど見られない。
これにはフェラーリがライバルチームに“衝撃と畏怖”を与えて動揺させる目的で、意図的に少ない燃料で走行しているとする見方もある。
だがボッタスは、仮にそうだったとしても、今週のフェラーリの走りが見事である事実は変わらないと感じている。
「燃料をどのくらい積んでいるのか、エンジンモードが何なのかということは関係ない。それがどう変わろうと彼らは速く走るはずだ。今の時点の印象としては、シーズンでは彼らが少し先行するだろうと思う」とボッタス。
ただフェラーリは過去にも、シーズンの初めには非常に速い走りを見せながら、その後は年間を通して展開された開発競争に敗れてきた。ボッタスは同じことが2019年にも再び起こり得ると見ている。
「もちろん今は詳細な計算は不可能だ。まだ始まったばかりだからね」
「新ルールのもとで激しい開発競争が続くシーズンになるだろう。(だけど)僕たちは今のスペックのマシンであっても、より良く、より速く走れるように改善していく必要がある」