トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、F1において自分が何をできるのかということを示すためにも、時間を無駄にはできないと語った。
2018年シーズンまでチームに在籍していたブレンドン・ハートレーに代わってシートを得たアルボン。彼にシートを奪われたハートレーは、F1に25戦出場し、わずか4ポイントしか獲得することができなかった。
アルボンは、もしそのハートレーよりも長くチームに留まることができれば、彼以上に大きな印象を残すことができるだろうと考えている。
プレシーズンテストが行われているスペインで『Motorsport Week』のインタビューに応じたアルボンは、「レッドブルは、“パフォーマンスを発揮すべき時に、そうしなければならない”というシンプルな考えのもとで動いている」と話した。
「それがレッドブルの文化であるし、トロロッソでもそうだ」
「僕は何が必要とされているのかをわかっているし、そのプロセスにも慣れている」
アルボンは他のドライバーと比べても、現行のF1マシンでの走行経験が少ない。また彼以外のルーキードライバーは、2018年の時点でF1でのテストを経験している。しかしかつてはロータスF1チームのジュニアドライバーでもあったアルボンが初めてF1マシンを走らせたのは、プレシーズンテストの前にミサノで行われたシェイクダウンだった。
ハートレーも同様に、F1デビューを前に十分な準備をすることができず、シーズン中は成績を残すのに苦戦していた。そして彼はトロロッソ・ホンダを離脱した後に、2018年のモナコGPの時点ですでにシート喪失の危機にあったことを明かしている。
とはいえ、アルボンがハートレーに代わって2019年のトロロッソ・ホンダのシートを得たということは、大きなサプライズとなった。
アルボンは、トロロッソ・ホンダのチーム代表を務めるフランツ・トストからの電話について振り返り、「少し“ショック”を受けた」と述べた。
「あの電話がかかってきてよかったよ」
「(シートを獲得するという)噂はあったけれど、その時点では何も決まっていなかった。ただの噂だったんだ」
「物事がどのように進んでいくのかを皆が見ていて、その先を推測していた」