「ホンダは冬の間に素晴らしい仕事をし、われわれが望んでいたパワーユニット(PU)を準備してくれた。信頼性が大きく向上しただけでなく、エンジンパワーも期待した通りだった。今日はマックス(・フェルスタッペン)がそれを効果的に使い、表彰台を獲得することができた」
2019年F1開幕戦オーストラリアGP。58周のレースを3位でチェッカーフラッグを受けたレッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表はそう言って、ホンダを称えた。
レースはメルセデス、フェラーリ、レッドブルというトップ3チームによる見応えのある戦いとなった。
4番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、ポジションをキープして、オープニングラップのコントロールラインを4番手で通過。前を走る3番手のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)と2番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)が14周目と15周目に相次いでピットインしても動ぜず、ピットストップを25周目まで引っ張る。
ピットアウトしたフェルスタッペンの前には、11周走り込んだタイヤでペースが上がらないベッテルが。しかし、ここでフェルスタッペンは慌てず、タイヤに無用なダメージを与えないように慎重にギャップを縮め、6周後にチャンスが訪れると一気に抜いた。
そのオーバーテイクをホーナー代表は「ここでは追い抜きが難しいことは、今日のレースでオーバーテイクがほとんど見られなかったことでもわかると思う。今日のマックスは、卓越したパフォーマンスを見せてくれた」と賞賛した。