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F1 ニュース

投稿日: 2019.03.24 13:40
更新日: 2019.03.24 13:43

レースの勘所を取り戻したクビアト、限界点を手さぐりで探す新人アルボン【トロロッソ・ホンダのF1開幕戦】

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F1 | レースの勘所を取り戻したクビアト、限界点を手さぐりで探す新人アルボン【トロロッソ・ホンダのF1開幕戦】

 開幕戦オーストラリアGPの予選で、トロロッソ・ホンダの2台は中団トップの6番手・7番手をターゲットに据えていたという。

 ハースの速さを見ればその予想はやや楽観的すぎたきらいもあるが、バルセロナ合同テストでの手応え、そしてQ1の走りからすれば、トロロッソ・ホンダの2台が中団グループのトップに限りなく近い位置にいたこともまた確かだった。

 ダニール・クビアトはQ2でタイムアップが果たせず15番手に終わったが、Q3進出が可能な速さは充分にあったと語った。

「マシンには速さがあったと思う。僕らはQ1のタイム(をQ2でも記録できていれば)ですでにQ3に進めていたんだ。だけどQ2に向けて採ったマシン変更の方向性が正しくなかったんだろう。ものすごくタイトな争いだったから、コンマ数秒の差が大きな順位の差になってしまった。だけどマシンの純粋なパフォーマンスが高いのは確認できたし、落ち込む必要はないよ」

 Q1で予想以上に路面グリップが向上したことと、午後5時を過ぎて路面温度が下がっていくことを想定し、トロロッソはQ2に向けてアグレッシブにセッティング変更を加えた。それが裏目に出てしまったのだ。アタック前にトラフィックに引っかかってしまったことも多少は影響した。

 1年半ぶりにレース復帰を果たしたクビアトだったが、開幕前のテストで大きなトラブルなく充分に走り込んでしっかりと準備ができたことが大きかったという。

 レース週末を前に1年間のフェラーリでの経験で自分がどれだけ変わったのか、精神的にどう成長したのかという質問を何百回となく受けたが、それらをそつなく受け流す術も身に着けた。物腰だけでなく考え方も、以前よりもずっと大人になったというのがクビアトの印象だ。

「人間は常に成長できるものだし、僕は今でも常に周りの人たちと協力しながら成長しようと努力しているよ。だけど今ここで何を言っても仕方がないとも思う。F1はコース上での結果だけがモノを言う世界だからね。僕はずっと『走るまで待って』と言い続けてきたけど、コース上での結果はウソをつかない。僕が言ってきたことの意味は、今週末になれば分かると思うよ」

 そのクビアトは、2年前のシーズンに比べてトロロッソのチーム内の変化も敏感に感じ取っていた。

「いくつか以前とは違うところがあるけど、一番はホンダとタッグを組んだことでチーム全体がモチベーションに満ちているということだ。以前よりもチーム全体がポジティブな雰囲気になっていると感じるよ。これはとても重要なことだ」

 そのクビアトは金曜にしっかりと走り込み、午前午後ともにスピンを喫してノーズを壊す場面さえあった新人アレクサンダー・アルボンの穴をしっかりと埋めてチームをサポートした。

 アルボンは「シリアスなことは何もないよ」と語ってはいたが、実は予選までフルに自信を持ってマシンをドライブすることができる状況ではなかった。


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