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F1 ニュース

投稿日: 2019.04.01 12:19

レッドブル・ホンダF1密着:トップとの差を痛感したバーレーンGP、ダブル入賞にも笑顔なし

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F1 | レッドブル・ホンダF1密着:トップとの差を痛感したバーレーンGP、ダブル入賞にも笑顔なし

 1年前、トロロッソと組んで臨んだ第2戦バーレーンGPで、当時トロロッソに所属していたピエール・ガスリーが4位に入賞した。ホンダにとって4位は、2015年に復帰して以来の最高位だった。レース後、ガレージに帰ってきたガスリーをメカニックたちが肩車で祝福。ホンダのスタッフたちも復帰して以来、最高の笑顔を見せていた。

 あれから1年、ホンダはトロロッソだけでなく、今年はレッドブルにもパワーユニットを供給して、2チーム4台体制でバーレーンGPに挑んだ。結果はレッドブルのマックス・フェルスタッペンが4位に入賞。しかし、レッドブルのガレージでフェルスタッペンを肩車する者は誰もおらず、ホンダのスタッフに笑顔はなかった。

「4台とも完走を果たし、そのうち3台がポイント獲得することができました。週末を通してわれわれのパワーユニットがトラブルフリーで走り抜いたことが、この結果につながったと感じています」と、田辺豊治F1テクニカルディレクターは一定の評価を下しつつも、次のように続けた。

「ただし、トップとの差は市街地コースのメルボルンだけでなく、今回のパーマネントサーキットでも明確にありました。コーナーでのバランス、ストレートスピードなどをきちんと解析して、今後の開発に注力していきたい」

 あと一歩で表彰台を逃したフェルスタッペンは、もちろん4位という結果に満足はしていない。

「強風の中、リヤタイヤのグリップに悩まされてペースがあまりつかめなかったのにも関わらず、4位でレースを終えることができたのは悪くない結果だったと思う。オーストラリアGPではうまくできていたことがここでは難しかった。マシンがスライドしてしまい、あれ以上プッシュするのは不可能だった。マシンについて学ばなければならないことがたくさんあるので、ファクトリーに戻って分析しなければならない」

2019年F1第2戦バーレーンGP決勝 ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第2戦バーレーンGP決勝 ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)

 昨年の4位には届かなかったものの、8位でフィニッシュし、レッドブルに移籍してから初入賞を飾ったガスリーにも笑顔はなかった。
「ポイントを獲得して、レースを終えることができたことはポジティブだったけど、マシンの仕上がりにはまったく満足していない。限界で走ることができるよう、自信を持って運転できるようなセットアップを、これからエンジニアと話し合って改善していけばならならない」

 トロロッソと組んで4位に歓喜したバーレーンGPから一年。今年からレッドブルと組んで戦うホンダには、4位はもはや満足できる結果ではなかった。


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