F1第2戦バーレーンGP決勝は、ホンダ製パワーユニット(PU/エンジン)を搭載した全車が完走。レッドブルのマックス・フェルスタッペンが4位、ピエール・ガスリー8位。トロロッソはアレクサンダー・アルボンが9位入賞となった。バーレーンGPの週末の状況を、4月1日付けでホンダF1マネージングディレクターとなった山本雅史氏に訊いた。
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──4台完走、うち3台入賞という結果でした。
ホンダF1マネージングディレクター山本雅史(以下、山本MD):素直に嬉しいですね。特に全車完走したのは、うれしい。壊れないですねえ。
──壊れないことが、話題にならなくなってきています。
山本MD:そこが田辺TD(ホンダF1テクニカルディレクター田辺豊治)の巧みなところで、現場でうまい使い方をしていますよね。全車完走というのはすごく大事なことですし、セーフティカー(SC)が入っていなければ2戦連続表彰台も可能でした。まあそれはタラレバですが、フリー走行から予選にかけて必ずしも順調ではない流れからすると、まずまずの結果だったと思います。
──さっきクリスチャン・ホーナー(レッドブル代表)が、SCのままチェッカーになったのはフェラーリへの忖度じゃないかと、冗談で言ってました。
山本MD:そう言いたい気持ちは、よくわかります(笑)。レース後、クリスチャンやヘルムート(マルコ博士/レッドブルのモータスポーツアドバイザー)と会ったんですが、戦略もよかったし、何よりフェルスタッペンが開幕戦に続いて本当にいい仕事をしてくれたと言ってましたね。
レースはチームワーク、総合力だということを、僕も改めてしみじみ感じました。トロロッソにしても、クビアトは少し噛み合ってませんでしたけど、それがなければ4台入賞もありえたでしょうね。
ホンダとしてうれしいのは、レッドブルとトロロッソの両チームで、ここまでのいい関係がさらに深まっていることです。そして次のグランプリに繋がるレースができているということですね。それが励みになります。