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F1 ニュース

投稿日: 2019.04.18 07:10
更新日: 2019.09.03 17:16

ホンダF1山本MD 中国GPインタビュー:「的確な判断を下すレッドブルは、とにかくレースに対する引き出しが多い」

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F1 | ホンダF1山本MD 中国GPインタビュー:「的確な判断を下すレッドブルは、とにかくレースに対する引き出しが多い」

 レッドブルが2018年に優勝したこともあって、期待が大きかったF1第3戦中国GP。しかしマックス・フェルスタッペンはフェラーリの1台は食ったとはいえ、今回も表彰台に届かず。一方トロロッソ・ホンダはピットレーンスタートの新人アレクサンダー・アルボンが10位に食い込む活躍をみせ、最優秀ドライバー賞を獲得した。

 4月1日付でF1専任のマネージングディレクターに就任した山本雅史氏は、今回のレースをどう見たのだろう。

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──まずは中国GPをご覧になっての、全体的な感想からお願いします。

山本雅史F1マネージングディレクター(以下、山本MD):やはり総合力では、メルセデスが一枚も二枚も上という印象ですね。レースの巧さ。クルマ自体はフェラーリの方が、速そうなんですけどね。

 そういう状況でレッドブルは、緻密ないい仕事をしたと思います。車体面でやるべきことが多いとクリスチャン(ホーナー代表)は言ってくれていますが、パワーユニットとしてもトップ2チームに劣っています。だから、階段を一つ一つ上がって行かないといけません。

 その中でマックス(フェルスタッペン)は今回もいい仕事をしてくれました。今週末のクルマでは、4位は望みうる最上の成績です。ピエール(ガスリー)もレッドブルのクルマに、やっと身体が馴染んできた感じですね。

 最後に最速ラップを記録して、1点をきっちり取らせて行く。そんなチームもさすがですが、ピエールもその期待にしっかり応えましたね。

 一方トロロッソは、ダニール(クビアト)は少し理不尽なペナルティでした。しかし何よりピットスタートのアレックス(アルボン)が、10位まで這い上がったのは素晴しかった。土曜日のアクシデントは、完全に帳消しでしょう。

──金曜日、クビアトに搭載していたホンダPUにトラブルが出てしまいました。

山本MD:馬力を求めて行くと、信頼性に不安が出てきます。そのイタチごっこは、永遠に続きますよね。

──開幕3戦を終えての、レッドブル、トロロッソの両チームの戦いぶりについてはどうでしょう?

山本MD:トロロッソは、いい形でまとまっていますよね。ホンダとすでに一年間やってきたことで、コミュニケーションも問題ありません。レースに向かって、いい流れができています。今週末はポイントは無理かな、とは思わなくなりましたね。

──クルマも進化していますが、チーム力も底上げされている印象です。
山本MD:その通りですね。一方でレッドブルは、とにかくレースに対する引き出しが多いです。状況に応じて、いったいいくつの戦略を持っているんだと。レースを俯瞰的に眺められているし、判断がタイムリーかつ的確です。その点においてトップ3チームの優劣は、ほぼないんじゃないでしょうか。しかし今回は、メルセデスのダブルピットストップ、あの決断と作業の精度にはしびれました。一方フェラーリは、今回に限っては少しブレがありましたね。

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