ウイリアムズF1のチーム副代表を務めるクレア・ウイリアムズは、ロシアの富豪ドミトリー・マゼピンとチーム売却について話し合いを進めていることを、アゼルバイジャンGPで否定した。
先週、ロシアの大手化学会社ウラルカリの大株主であるマゼピンが、ウイリアムズの経営権を取得しようとしているとイタリアのメディアが報じた。
マゼピンのチーム買収の動きは、彼の息子で20歳のF2ドライバーであるニキータ・マゼピンのキャリアを急速に展開させるためだと見られていた。しかしながら、ウラルカリ社はこのうわさを否定しており、クレア・ウイリアムズも同様にこの話を一蹴した。
「記事は目にしましたが、ほとんど気に留めていません」とクレアは金曜日にバクーで行なわれたチーム代表記者会見で語っている。
「マゼピン氏と、この件について話し合うために会ったことはありません。昨年半ばに短い会話を交わしたことはありますが、それに続く話し合いは何もありません」
「このことについてはっきりと明確にしておきたいのですが、ウイリアムズは売りに出していないのです。ウイリアムズを売りに出すつもりはまったくありません。そうする理由が見当たりませんから」
ウイリアムズは、現在不振にあるチームの状況がうわさを呼び込んだのだと考えている。しかしチームの売却は、ビジネスの論理を否定するものだと言う。
「チームがこういった状況下にあるとき、うわさは常に飛び交うものです。ですがビジネスは回っています。不振にあるなかで、こうした岐路に立たされている現状でチームを売却するのは、適切なタイミングではありません」