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F1 ニュース

投稿日: 2019.05.03 10:00
更新日: 2019.04.30 15:55

【アイルトン・セナの思い出】PART7:気難しい性格だったセナは、「誰も信用していないも同然だった」

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F1 | 【アイルトン・セナの思い出】PART7:気難しい性格だったセナは、「誰も信用していないも同然だった」

 5月1日で、レース界の伝説アイルトン・セナが死去してから25年になる。1994年のサンマリノGPの週末は酷いものだった。ローランド・ラッツェンバーガーが予選中に事故で死亡し、翌日には決勝レース中に、セナが単独クラッシュで命を失ったのだ。

 元マクラーレンの会長兼CEOのロン・デニスは、1988年から1993年にかけてマクラーレンに在籍し、3度の世界タイトルをチームにもたらしたセナについて、多くの思い出を持っている。

 これは本シリーズにおける、セナについてのデニスの7回目の談話だ。
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 あなたはまだ宗教的な経験について話していません。セナにはどれだけの宗教心があったのですか?

「私の受けた印象では、アイルトンは標準的な宗教心のある家庭で育ったようだ」とデニスは語った。

「例外は彼の姉妹のビビアナで、彼女は独自の信仰を求め気持ちの平安を見出そうとした。彼女はアイルトンに、宗教から同様の安らぎを求めるように勧めていたそうだ」

「そして彼は宗教を信仰する生活をするようになったが、それは極端なものではなかった。彼は一種の人生の指針として、聖書の公平性を利用したのだ。彼は宗教に取りつかれてはいなかった」

「彼は信心深くはなかったが、信仰心は持っていて、聖書を読むことで手引きを得ようとしていた。特にビビアンが彼に話した聖書の箇所を読んでいた。彼は極端に宗教的だったかというと、まったくそういうわけではなかったね」

 彼は人とどのように接していましたか?

「アイルトンは誰も信用していないも同然だった」とデニスは語った。

「彼を理解し、互いに信用と尊敬を育めるようになるまでに長い時間がかかった。彼は愚か者には我慢がならなかった。そして時には人間関係をしくじることがあった」

「人と親しくなるやり方に長けた人々に彼は必然的に失望させられ、そうした人々との関係を切ってしまうのだ。結局、彼の友人グループや彼が信用していた人々は、絶え間なく減っていくように私にはいつも感じられた」


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