事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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ウイリアムズF1の副代表を務めるクレア・ウイリアムズは、ドミトリー・マゼピンから受けたとされるチーム買収提案について、オファーは一切なかったと否定したが、その発言はとても信用できるものではない。
チームの複数の情報筋によれば、FIA F2に参戦しているニキータ・マゼピンの父親であるドミトリーの代理人が、ウイリアムズへの出資や買収の可能性について、チーム役員会のメンバーたちと話し合うために会合を持ったが、ウイリアムズ家がこの申し出を頑なに拒否しているようだ。
父親であるフランク・ウィリアムズをチーム運営面で支えるため、クレアがウイリアムズF1チームのナンバー2に就任して以降、兄弟であるジョナサンとの関係もぎくしゃくしている。それにも関わらず、事態打開のために彼を経営陣に加えることすら検討しているとされ、仮にそうなればチーム全体にとって大きな不幸だろう。
ドミトリー・マゼピンは、ハースとフェラーリとの関係と同様、ウイリアムズをメルセデスのBチームにしたいと考えている。彼はトト・ウォルフと良い関係にあるので、この取引は早々にまとまる可能性もある。
そしてニキータ・マゼピンがエステバン・オコンをドライバーコーチにつけて、2017年仕様のメルセデスW08を今年すでに7つの異なるコースで走らせていることも注目に値するだろう。これは必要なスーパーライセンスポイントを獲得次第、最終的にグランプリレース参戦に備えるためだ。
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