レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ホンダがF1第4戦アゼルバイジャンGPでシーズン2基目のエンジンを投入し、2019年シーズン中にグリッド降格ペナルティを受ける可能性が高まっていることを認めた。しかしチームの方針として、ホンダがパワーユニット(PU/エンジン)の性能を向上させることを重視しており、今年は制限基数を超えることは想定内であるという。
2019年F1規則では、21戦のなかで6エレメントのうちICE(エンジン)、MGU-H、ターボチャージャーは3基に、エナジーストア、コントロールエレクトロニクス、MGU-Kは2基に制限され、それを超えるとグリッド降格ペナルティを科される。
しかしホンダは、中国GPでトロロッソのダニール・クビアトに発生したトラブルを解析した結果、初戦から使用してきたICEに品質観点での課題を確認したとして、アゼルバイジャンでレッドブルとトロロッソの全4台にアップデートしたスペック2のICEを投入することを決めた。
マックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーのマシンには、シーズン2基目のICE、2基目のターボチャージャー、2基目のMGU-H、2基目のMGU-K、クビアトとアレクサンダー・アルボンには3基目のICEがそれぞれ導入された。
ホンダはICEのアップデートについて「主に信頼性を向上させ、若干のパフォーマンスアップも行った」と述べている。
ホーナーは、アゼルバイジャンでのパワーユニットについて「いい手応えがあった」と語ったとFormula1.comが伝えた。
「彼ら(ホンダ)は強力なレースをした。決勝ではこれまでよりもエンジンをプッシュすることもできた。すべて進化の一環だ」
「前のエンジンにも問題はないため、金曜日に使用する。最初から今年は3基より多くのエンジンを使用する予定だった。(メルセデスやフェラーリに)追いつくためには、限界を押し広げる必要がある。彼らは今それをやっている」