レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、2019年シーズンからF1によって導入されたボーナスポイントのシステムにはメリットがなく、トップグループと中団チームの差を広げるだけだと考えている。
今年、F1とFIAはレース終盤における見せ場を盛り上げるため、レースをトップ10以内でフィニッシュするという条件のもとで、ファステストラップを記録したドライバーに追加のチャンピオンシップポイントを付与することを決定した。
F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、このシステムが今季最初の4戦においてレースの内容を引き立てたと考えている。ドライバーたちはレース終盤にピットインして新品タイヤに履き替え、追加のポイントを狙ったのだ。
ブラウンがこのシステムが前向きな影響をもたらしていると語っている一方で、フェルスタッペンはこの試みがトップ3チームにしか有利に働かないと考えており、その理由を説明した。
「問題なのは、トップ3チームにおいては、ある時点で彼らのマシンの1台に問題があったり、スピードが少し遅かったりすると、多くの場合で彼らはいつもピットインできるということだ。なぜなら中団グループとの差がとても大きいからね」とフェルスタッペンは『RaceFans.net』に語った。
「トップチームに追加のポイントを与え続けたら、中団チームとの差がいっそう広がってしまう」
「僕はボーナスポイントのメリットはないと思う。なぜならトップ2のうちのひとりが追加ポイントを獲得した途端に、ピットに向かおうとしていた6位のドライバーとそのチームは、追加ポイントを獲得できなくなるからだ」