F1のCEOを務めるチェイス・キャリーは、2020年のF1カレンダーを再度21レースで構成するつもりだが、現在の開催地のうち2カ所が変更される予定であることを認めた。
2020年シーズンにはベトナムがF1スケジュールに加わり、ハノイで市街地レースが行われる予定だが、一方でオランダのザントフォールトがカレンダーに加わり、2カ所目の新しい会場になると見られている。これは、リバティ・メディアとオランダGP主催者との間で契約の基本合意に達したためだ。
キャリーは、2020年にカレンダーから外れる2レースについては明らかにしなかったが、来年はスペインGPが開催されないというのが大方の予想だ。
モンツァもリバティ・メディアとの契約を締結したとされている一方で、シルバーストン(イギリスGP)、ホッケンハイム(ドイツGP)、メキシコシティ(メキシコGP)の将来については不透明なままだ。
木曜日に行われたリバティ・メディアの四半期決算発表のあと、キャリーは金融アナリストとの電話会議で「我々は2020年のレースカレンダーを確定する過程にある」と語った。
「我々は2件の契約更新について大筋で合意しており、他の3件の更新についても積極的に取り組んでいる」
「それに加えて、我々はハノイでのレースについてすでに発表しており、コースと施設の建設が始まっているところだ」
「ハノイは市街地コースになるが、世界でも最も独自性のある難しいコースのひとつとなるだろう。22カ所のコーナーに、いくつかのロングストレートがある。コース設計については密接に関与している。私は数週間前にハノイを訪れたが、興奮を覚えた」
「ハノイに加え、2020年のカレンダーにもうひとつ新たなコースを加えるため、概ね合意に達している件がある。2020年のレース数については確定していないが、2019年と同じく21レースになると現在は予想している」
「こうした数字から、既存の全レースとの契約を更新できないのは明らかだ」