2019年F1モナコGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは4位だった。
フェルスタッペンは2位でフィニッシュしたが、ピットストップ時にチームが危険なリリースを行い、フェルスタッペンがバルテリ・ボッタスに接触したとして、5秒のタイムペナルティを受け、4位に降格された。フェルスタッペンにはペナルティポイント2も科されている。
11周目、セーフティカー出動時にトップ集団が同時にピットイン。2番手のバルテリ・ボッタスがピットストップを終えてファストレーンを走っていたが、フェルスタッペンはボッタスに接触した後、前に入り込み、2番手でコースに復帰した。ボッタスはこの時の接触でタイヤがパンクしたため、再度ピットストップを行わなければならず、4番手にポジションを落とした。
スチュワードのリリースには以下のように記されている。「フェルスタッペンはファストレーンに寄っていき、ボッタスに接触。その接触によりスポーツ上のアドバンテージを得て、前に出た。スチュワードは、ピットストップから危険なリリースを行って、スポーツ上のアドバンテージを得たと考え、フェルスタッペンに5秒のペナルティを科した」
フェルスタッペンは、3番グリッドからソフトタイヤを履いてスタート、新品ハードタイヤに交換し、1回ストップで走り切った。首位を走るルイス・ハミルトンはタイヤに苦しみ続け、フェルスタッペンは1秒以内の差で周回し、チャンスをうかがうが、オーバーテイクはできなかった。終盤、ターン10で仕掛けた際に接触、これについて審議が行われたが、どちらかのドライバーにすべてあるいは主な非があるわけではないとして、スチュワードはふたりにペナルティは科さなかった。
フェルスタッペンは、ファン投票による「ドライバー・オブ・ザ・デー」を受賞している。