F1第4戦バーレーンGPの決勝でトップ10入りを果たしたドライバーたちが、レースを振り返った。
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
「勝つことができてすごく嬉しい。相手が誰かは関係ない。いつだって他のすべてのドライバーに勝とうとしているのだから。それでもニコ(・ロズベルグ)やフェラーリと戦えるのは素晴らしいことだ。
去年メルセデスは全チームの中でトップの位置にいたと思う。でも今はフェラーリがすごい勢いで迫ってきている。楽に勝ち取った勝利ではない。最初のタイヤ交換の後、ピットから出た時には後続との差がほとんどなくて、しかも彼らは激しく戦っていた。僕のピットストップに少し時間がかかったため、後ろに対して築いたギャップが減ってしまったんだ。ターン1に向けてブレーキングした時、彼らがミラーに映るほどだったよ!
でもその後はすべてをうまくコントロールして走れたと思う。終盤はトラフィックとブレーキの問題によってペースを落とさざるを得なかったけれど、幸いにもニコほどは大きな影響を受けずに済んだ。ファクトリーとサーキットの現場にいるすべてのスタッフに心から感謝する。今週末、マシンはとても乗りやすかった。彼らが素晴らしい仕事をしてくれたおかげだ。今日はキミ(・ライコネン)にポイントを奪われてしまったから、チームは100パーセント満足はしないはずだ。
それでもたくさんのポイントを稼げたのは事実だし、次のレースではもっとうまくやれるよう、さらに努力していく。他のチームと戦ってこそモータースポーツなのだし、僕らがレースをする意味はそこにある」
キミ・ライコネン 決勝=2位
「去年一年苦労し、今年も序盤は少し不運だっただけに、表彰台に戻ってくることができて本当に嬉しい。でも複雑な心境だ。確かに嬉しいけれど、僕らが目指しているのはトップの座だからね。スタートはとてもうまくいって、ニコ(・ロズベルグ)を抜くことができた。
でもその後ポジションを落とし、時間もロスした。戦略は完璧だった。僕らは正しい判断をし、正しいタイヤチョイスをした。マシンに満足できたし、最初から最後までいいペースを維持できた。終盤追い上げて、(ルイス・)ハミルトンが見える位置まで来た。でももうレースが終わる直前だったんだ。あと数周あればチャレンジできたと思う。
まだ少しメルセデスとの差はあるが、サーキットやコンディションによっては僕らが強い場合もあるだろう。特に決勝では力を発揮できると思う。今日僕らは全力を尽くした。この結果に満足すべきだ。最大限の仕事をして、僕らチームは大量のポイントを稼いだ。一歩一歩前進していき、この調子で同じように作業を進めていくだけでいい。いずれ目指す場所にたどりつくはずだ」