6月9日現地時間午後2時10分、カナダGP決勝が行なわれ、メルセデスのルイス・ハミルトンが優勝を飾った。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは5位。ピエール・ガスリーは8位に終わった。決勝日はこの週末で一番の暑さとなり、気温は28度、路面温度は51度というコンディション。
予選Q2でクラッシュを喫したケビン・マグヌッセン(ハース)はモノコック交換が必要となりピットレーンスタートに。カルロス・サインツJr.(マクラーレン)はアレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)のアタックを妨害したとして3グリッド降格ペナルティが科され、Q2敗退を喫したフェルスタッペンは9番グリッドからスタートすることとなった。
ハミルトンは予選後に見つかったハイドロリック系のリークと合わせてグリッド上でフロントブレーキのフルード系も確認を行なってフォーメーションラップへと出ていった。
上位勢はミディアムタイヤ、Q3に進出したルノー勢とマクラーレン勢はソフトタイヤでスタートし、自由にタイヤを選ぶことができるフェルスタッペンはハードタイヤを選択。トロロッソ勢はミディアムタイヤを選んだ。
上位勢はスムーズなスタートを切りフェラーリのセバスチャン・ベッテルがホールショットを奪った。チームメイトのシャルル・ルクレールはやや加速が鈍かったハミルトンのインを伺うがハミルトンも巧みに2番手のポジションを守った。
4番手ダニエル・リカルド(ルノー)、5番手ガスリーと続き6番手にはニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)が上がってバルテリ・ボッタス(メルセデス)は7番手に落ちた。
フェルスタッペンは1周目の途中で8番手に上がっていたが、バックストレートで抜き返され9番手に落ち、10番手にはトロロッソ・ホンダのダニール・クビアト。
チームメイトのアレクサンダー・アルボンは、ターン1でセルジオ・ペレス(レーシングポイント)とアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)に挟まれてフロントウイングを失いピットインを余儀なくされた。アルボンは、ハードタイヤに履き替えここから最後まで走り切る戦略に出た。
6周目、フェルスタッペンはランド・ノリス(マクラーレン)をパスして8番手に浮上。3周目にブレーキキャリパーが過熱してしまったサインツがこれを冷やすためにピットインしハードタイヤに交換。
マシンにデブリを拾ってダウンフォースを失ったキミ・ライコネン(アルファロメオ)も5周目にピットイン、ガスリーも7周目にピットインしてハードタイヤに交換しストロールの後方まで後退した。