ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、チームがコンストラクターズ選手権で下位に留まっている現在の逆境について、大きな苛立ちを募らせている。
プレシーズンテストでのパフォーマンスから、ハースは中団グループの戦いをリードするだろうと、開幕前の段階では見られていた。
ハースの2019年型マシンは疑う余地のないスピードを見せており、チームのドライバーたちはVF-19がグリッド上で4番目に優れたマシンであると主張している一方で、長びくタイヤの問題と様々な状況が、チームのパフォーマンスと結果を損なっている。
前戦カナダGPにおいても、チームは新たなトラブルにつきまとわれた。
ケビン・マグヌッセンは土曜予選でクラッシュし、決勝日にはトップ10内の順位を争える状態ではなかった。一方のロマン・グロージャンは混乱のファーストラップを耐え抜いた後はペースを出せず、14位という低い順位でレースをフィニッシュしている。
「我々はチャンスを掴むことができていない」とシュタイナーは不満げに語った。
「悲惨な週末だったと言える。それはQ2で始まり、終わることはなかった」
「我々ができる唯一のことは、態勢を立て直して次戦でより優れたレースをすることだ。この状況には、必ず終わりがあるはずだ。」
「これ以上苛立つことはないというポイントが、どこかにあると思う。落ち込んでいるとさえ思わない。落ち込んでなどいないからだ。だが終わりがあるはずで、どこかの時点で上昇傾向になるはずだ。なぜならこれ以上悪くなりようがないからだ。そのタイミングがすぐに訪れることを願っている」
シュタイナーは、グロージャンのファーストラップでのトラブルは彼の不振の言い訳にはならないとしながらも、マシンが安定性に欠けていることが主な原因であると主張した。