フェラーリのチーム代表、マウリツィオ・アリバベーネは、キミ・ライコネンのシンガポールGPでのパフォーマンスについて、「さすがは元ワールドチャンピオン」と思わせるものだったと激賞した。
ライコネンはルイス・ハミルトンと3位争いのバトルを繰り広げ、ハミルトンのミスを突いて一度はオーバーテイクを成功させたものの、その後、ピットストップのシークエンスにより順位を取り返されてしまった。結局、ライコネンは2戦連続の4位でレースを終えたが、シンガポールでは週末を通じて、チームメイトのセバスチャン・ベッテルに優る位置を守り通した。
今週末のマレーシアGPを迎える時点で、ライコネンはベッテルに対し、ドライバーズ選手権でもわずか5ポイント差に迫っている。昨年のこの時期、ライコネンは3勝をあげた僚友に113ポイントの大差をつけられていた。
「キミに関して言えば、さすがは元ワールドチャンピオンと思わせるパフォーマンスを見せた」とアリバベーネは言う。
「彼は本当にいいドライビングをした。特にハミルトンに対するオーバーテイクは、相手の小さなミスを突いたものとはいえ、すばらしいものだった。実際、(ハミルトンでも)背後からプレッシャーをかけられれば、ミスをしてしまうことはある。キミは豊富な経験からそれを感じ取ったのであり、その点で見事だったと思う」
また、アリバベーネは、フィールドの最後尾から追い上げ、5位でフィニッシュしたベッテルのパフォーマンスも褒め称えた。
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