F1第8戦フランスGPの週末は、土曜日の予選に続いて、日曜日もレッドブル・ホンダにとっては厳しい一日となった。
まずスタート直後に、マックス・フェルスタッペンがマクラーレンのカルロス・サインツJr.に並びかけられる。オープニングラップでの数回にわたるサインツとのサイド・バイ・サイドのバトルを制したフェルスタッペンは4番手の座を確保して、その後は3番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)を追っていく。
ルクレールとの差が3.3秒になった20周目にアンダーカットを狙ってピットイン。ピットクルーは2.4秒で作業を完了させてフェルスタッペンをコースに復帰させるが、フェルスタッペンに反応して翌周ピットインしたルクレールをアンダーカットするまでには至らず、再びルクレールを追う展開で第2スティントに入る。
表彰台を狙って追い上げを見せるフェルスタッペンだが、ルクレールもミスのない安定した走りでフェルスタッペンを寄せ付けない。最後は「リヤタイヤのグリップがなくなり、ペースを落とさざるを得なかった」というフェルスタッペンは、4位でフィニッシュした。
「このフランスGPで、僕たちは新しいパッケージを持ち込み、少し前進した。でも、今日のレースでそのポテンシャルをフルに引き出すことはできなかった。勝つためにはすべての面でまだやるべきことがある」(フェルスタッペン)
ピエール・ガスリーもまた、厳しいレースを強いられた。路面温度54℃の中でスタート日曜日の決勝レース。18人のドライバーがミディアムまたはハードタイヤを履いてスタートしたのに対して、前日の予選Q2でソフトタイヤでベストタイムをマークしたガスリーは、ソフトタイヤで9番手からスタートしたからだ。
それでもガスリーはミディアムタイヤを履いて走るライバルたちと同じペースで予想していた以上に長いスティントを走行。