F1はコースレイアウトよりも難しい数々の問題を抱えている。だが、ポール・リカール・サーキットに関して言えば、途中にシケインが設定されているミストラルストレートを一直線に戻すことで、マシン同士の競り合いが激しさを増すと、メルセデスF1代表のトト・ウォルフは考えている。
日曜日に行われたF1第8戦フランスGPの決勝は、誰もが口をそろえて今シーズン最悪のレースだったと評した。退屈なマシンの行列がただ前へと進むなかで、ルイス・ハミルトンがF1通算79度目の優勝を飾った。
ウォルフは、現在のグランプリレースはコースごとの特性にかなり左右されるようになったが、そのなかでポール・リカール・サーキットは、優れたコースに求められるレベルのクオリティをすべて満たしていると語った。しかしながらレイアウトについては微調整が必要だろうという。
「コースには重要な役割がある」とウォルフ。
「ポール・リカールには、我々が求めるすべての要素がそろっている。フランス南部に位置しており、華やかな雰囲気がある。素晴らしいコースだ。あとは、途中のシケインを廃止して非常に長いストレートを作れば、スリップストリームの効果を増大させることができるだろう」
「そうなれば、間違いなく観戦の楽しさは増すはずだ。私にとって、将来に向けて取り組むべき主要な課題は、でき得るかぎり最高のコースレイアウトを実現していくことだ」
■長いストレートのあるコースでは面白いバトルが繰り広げられている
1 2