F1オーストリアGP予選で2番手を獲得したメルセデスのルイス・ハミルトンに、他車を妨害したとして3グリッド降格のペナルティが科された。これにより、予選3番手のレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがフロントロウの2番グリッドに繰り上がることが決まった。
Q1でハミルトンはアルファロメオのキミ・ライコネンのすぐ前を走行、ターン3でコースオフしてライコネンの進路から外れたが、ライコネンは邪魔されたとして怒りの仕草を見せた。
この一件は審議対象になり、スチュワードはふたりおよびそれぞれのチームの代表者の話を聞き、証拠を調べた後、ハミルトンはターン3で不必要な妨害を行ったと判断した。ハミルトンには3グリッド降格およびペナルティポイント1が科された。
「44号車(ハミルトン)は、ピットから出てきたばかりで、後ろから7号車(ライコネン)を含む複数のマシンが近づいてきていることを(チームから)知らされていた」とスチュワードの声明には記されている。
「44号車は、ファストラップ中の7号車が近づいてくることに気付き、回避するための行動を取ろうとしたものの、7号車を妨げることを避けるのに十分ではなく、7号車はそのラップを断念しなければならなかった」
予選2番手のハミルトンは5番グリッドに下がるべきところ、土曜時点の暫定グリッドでは4番グリッドが与えられている。これは、予選5番手のハースのケビン・マグヌッセンがギヤボックス交換でペナルティを受けるためだ。