F1第9戦オーストリアGPで今季初優勝を飾ったマックス・フェルスタッペン。ホンダF1にとっては2006年以来の優勝となった。
トップでチェッカーフラッグを受けたフェルスタッペンだが、シャルル・ルクレールとの接触が審議対象となってしまう(後にレーシングインシデントとして裁定されペナルティが科されないことが決定した)。まだ審議結果が出ていないなかでの会見となったが、フェルスタッペンはホンダとともに掴んだ勝利の喜びを語った。
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──素晴らしい優勝でした。レースを振り返ってもらいたいのですが、まずスタートで何が起きたのでしょうか?
マックス・フェルスタッペン(以下、フェルスタッペン):スタートでアンチストールを作動させてしまった(エンジンストップを回避するために強制的にクラッチが切られること)。おそらく、僕たちのクラッチのセッティングが少しアグレッシブになっていたんだと思う。
さらに、ポジションを挽回しようと、オープニングラップでブレーキをロックさせて、フラットスポットを作ってしまった(1周目の4コーナー)。そのため、1セット目のタイヤはバイブレーションに悩まされることになった。でも、僕たちはピットストップをできるだけ遅らせることにしていたから、このタイヤで粘り強く走るしかなかった。
――タイヤ交換を済ませてからは、ペースが上がりました。
フェルスタッペン:タイヤを変えたら、一気にペースが上げられるようになった。まるで、クルマが生き返ったかのようだった。でも、あのとき僕たちはまだ勝負は後半になると思っていて、タイヤをいたわって、しばらくは落ち着いて走ることにした。
――優勝を意識したのは、いつごろですか?
フェルスタッペン:バルテリ(・ボッタス)をオーバーテイクした後も、ペースがすごく良かったので、あのあたりから勝利を狙えるかもしれないと思った。でも、まだどうなるかわからなかったので、とにかく全力を尽くして、自分の走りに集中していた。
――あと3周というところで、トップに立ちましたがいかがでしたか?
フェルスタッペン:ついにやったという感じだった。今週末はずっとマシンの調子が良かったからね。チームがこのグランプリに投入したアップグレードがうまく機能していたと思う。
また、ホンダの仕事ぶりにも感謝したい。彼らは復帰後、しばらく苦しい日々を経験していたけど、今日のホンダは本当にすごかった。だから、彼らが喜ぶ姿を見たときは、僕もとてもうれしかった。