2019年シーズンも第10戦まで終了したF1。ここでは2021年レギュレーションに関するものなど、パドックで飛び交う噂とトピックスをふたつ、ご紹介しよう。
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6月末には決まるとされていた2021年レギュレーションが、いまだに本当のところが見えてこないでいる。発表も8月まで延期されたというから大変だ。このレギュレーションを決めるのはじつに困難であると言われている。
なぜなら規則次第ではF1を去るメーカーが出そうだという話があるからだ。脅しに近い印象もあるが、実際問題バジェットキャップの話やワンメイクのパーツ増加などはメーカー的に利点がなくなる。
「21年もF1にいるどうかの保証はできないよ」と、ある老舗メーカーの現場スタッフが漏らしていた。
裏事情に首は突っ込んでいないはずだが、現場の人間がそう言うのだから、撤退の可能性も充分にありうると内部的に思われているのだろう。
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ひさしぶりに現場へ姿を現したフランク・ウイリアムズが、チームのピット練習を見て満面の笑みを見せていた。
そんなチームだがどうしても最後位から抜け出せない。しかしスタッフは「ここでアップデートを入れて前のチームとの差を縮めたから、いい具合には進んでいる。
この後のアップデートもうまく働けばいいね。まぁ駄目なら来期の開発に乗り換えるさ」と案外開き直っている様子だ。このチーム、車椅子の闘将と同じく滅多なことじゃ諦めそうもない。