F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。今回はF1第10戦イギリスGP編だ。
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☆ ランド・ノリス(マクラーレン)
予選8番手/決勝11位
稀に見るタイプの新人だ。F1以前のカテゴリーのときよりデビューしてからぐんぐん伸びてきている。なにより予選の一発能力、第7戦カナダGPから4戦連続でチームメイトのカルロス・サインツJr.を上回った。
“レースメイキング”などマスターすべき点はまだあっても、19歳ですっかりマクラーレン色に染まりつつある。母国GP直前にチームが来季体制の継続を発表したのも分かる(フェルナンド・アロンソはもういらないという意味も含めて)。
☆☆ ダニエル・リカルド(ルノー)
予選7番手/決勝7位
低速コーナーはベター、高速域ではコントロールがシビア。そんな今のルノーのパフォーマンス特性でプッシュするのが彼の真骨頂だ。FP2ではパワーユニット(PU/エンジン)関連のトラブルでロングランができなかったが、決勝でサインツと6位バトルを展開した。
☆☆ ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
予選17番手/決勝9位
土曜までなりを潜めていたのに入賞圏までくるとは“実戦派”クビアトらしい。一夜をはさみ、パルクフェルメでマシンをいじれなくても“心をセットアップ”。走りを自己修正したのだろう。