F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。今回は、2018年までFIAでF1のスポークスマンとして、F1と一緒に世界を転戦していたマテオ・ボンチアーニをご紹介。
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久しぶりの再会の場となった。2018年までF1のスポークスマンとして、FIAでF1のコミュニケーション部長とメディア部長を務めていたマテオ・ボンチアーニだ。
ボンチアーニは、2019年にアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィが受賞したロレンツォ・バンディーニ賞において、かつてステファノ・ドメニカリ(元フェラーリチーム代表)やフラビオ・ブリアトーレ(元ルノーチーム代表)が受賞したこともある『エミリア・ロマーニャ賞』を授与されたこともある。彼はF1界では知る人ぞ知る人物だ。
ボンチアーニがFIAに加入したのは、2010年末。筆者は彼がFIAに移籍する前に所属していたフェラーリの広報時代からの知り合いで、10年来の友人だった。
しかし、2019年の開幕戦には姿を見せず、「どうしたのかな?」と思っていたら、SNSで赤ちゃんを抱いた写真が送られてきた。3月5日に誕生した第3子のアレグラちゃんの写真だった。
その後もボンチアーニはサーキットには姿を見せず、代わりのスタッフがスポークスマン役を引き継いでいた。そして、6月にFIAはリリースでボンチアーニが現職を退き、FIA内でコンサルタント業務に就いたと発表。シルバーストンでの再会はその直後のことだった。
リリースでボンチアーニは「8年間ものあいだ、F1とともに世界を転戦してきた経験はかけがえのない経験であり、そこで知り合った仲間たちは、私にとって第2の家族だ」と語っていたように、シルバーストンではボンチアーニが行く先々でメディアやレース関係者たちに囲まれていた。
そのボンチアーニは、今回どうしてイギリスGPに来たのか?
「イギリスGP前日の木曜日に、シルバーストンでチャーリー・ホワイティングを偲ぶ会が開かれることになっていて、それに出席するために来たんだ」とボンチアーニ。
そんなボンチアーニも、3人目の子供が生まれたことで、今後は第2の家族ではなく、本当の家族との時間を大切にする道を選択した。彼と彼の家族に明るい未来が訪れることを願いたい。