メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、メルセデスが8月中を期限として、バルテリ・ボッタスの将来について決断することを明らかにした。
2019年シーズン、ボッタスは力強い幕開けを見せた。開幕戦オーストリアGPで優勝を飾ると、第2戦バーレーンGPと第3戦中国GPではチームメイトのルイス・ハミルトンが連勝したものの、ボッタスは第4戦アゼルバイジャンGPで今シーズン2勝目を挙げた。
しかしながらそれ以降、ボッタスは少なくとも決勝レースにおいてハミルトンとの戦いに苦戦することになる。バクーでボッタスが最後に勝利してから、ハミルトンは5勝を挙げているのだ。
伝えられるところによるとメルセデスは、リザーブドライバーのエステバン・オコンをボッタスの代わりに採用する可能性があるという。しかし、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンもまた候補のひとりと考えられている。というのも、フェルスタッペンとレッドブルとの契約にあるパフォーマンス条項によって、フェルスタッペンはチームを離脱することができるからだ。
ウォルフは2020年のメルセデスのドライバーラインアップに関して、チームの長期的な関心も含まれていることを明らかにした。
「我々は、彼(ボッタス)に良い順位でサマーブレイク前のシーズンを終えてもらいたいと思っている。ホッケンハイムとブダペストの2戦では確実なパフォーマンスを見せてほしい。その後で2020年以降のドライバーラインアップを考えることになるだろう」とウォルフは語った。
「7月にドライバーを発表するのはあまりないことだ。より時間をかけることを望み、適切に評価する必要があるのであれば、過去の慣例や他の一部のチームがそうであるように、冬まで先延ばしにすることもできる」
「我々は、2020年に向けて正しい決断をするだけではなく、先を見据えての決断をすることになる。だからこの先の8月中に結論を出すことで合意しているが、それを8月に発表するとは限らない」