2019年F1第11戦ドイツGP決勝ではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン優勝だけでなく、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトも3位表彰台を獲得した。
2年前と比べて大きく成長したクビアトと、F1で初のウエットレースで6位入賞を果たしたアレクサンダー・アルボンについてトロロッソ代表のフランツ・トストが語った。
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――クビアトは今年、F1に2シーズンぶりに復帰しました。彼は以前と比べてどう成長していますか。
トロロッソ代表フランツ・トスト(以下、トスト代表):F1は日々、進化している。サーキットは変わり、マシンもアップデートされている。だから、ドライバーは常に学習し、能力を高めなければならない。
2年前のダニールはまだ若かった。しかし彼には速さという才能があった。それはフォーミュラ・ルノーの走りや、GP3を1年目でチャンピオンになったことでもわかる。さらに昨年、フェラーリでシミュレータードライバーとなり、さまざまな経験を積んだ。
それは彼にとって、大きな財産になったことだろう。そして、今年トロロッソに帰ってきた。彼が大きく成長していることがよくわかるのは、前戦イギリスGPのレースを見ればわかる。
ダニールは17番手からスタートして9位でチェッカーフラッグを受けた。シルバーストンは左フロントタイヤに厳しいサーキットだ。ダニールは無用なバトルをせずに、冷静にレースしていた。これは彼がいかにクレバーになって今年帰ってきたかを説明する良いストーリーだ。
――11年ぶりとなった2度目表彰台の味は?
トスト代表:できれば、3度目はこんなに時間がかからないことを祈りたい。なぜなら、私はそんなに辛抱強い人間ではないからね(笑)
ただ、今回の表彰台はホンダの力がなければ、成し遂げられなかった。このパワーユニット(PU/エンジン)は本当に素晴らしい。われわれは昨年からホンダと仕事を開始し、2019年に彼らがレッドブルと組み、優勝できると確信していた。そして、そうなれば、きっとわれわれも表彰台に上がるチャンスが訪れると。ドウモ、アリガトウゴザイマス。ジャポーネ。
※ここで、クリスチャン・ホーナー代表がトスト代表の元を訪れ、「アメージング、ファンタスティック」と祝福する。
――アルボンの今日のレースについてはどういう評価をしていますか。
トスト代表:ファンタスティック!! なぜなら、彼はF1でのウエットレースが今日が初めてだからだ。しかも、今日は非常にトリッキーなコンデションで、大きくのドライバーがミスを犯した。そんな中、彼は一度もミスを犯さなかった。
これは彼がわずかデビュー半年で非常にレベル高いドライバーであることを示している。われわれはそんな彼にふさわしいクルマを後半戦に提供しなければならない。