F1第8戦オーストリアGPの予選でトップ10入りを果たしたドライバーたちが、予選の戦いを語った。
ルイス・ハミルトン 予選=1位
「全体的にとても難しいセッションだった。皆がコンディションに苦労したと思う。Q3最初のランの3周目にいいタイムを出せたことをとてもありがたく思っている。2回目のランの最終ラップではもっとタイムを向上させようとしてプッシュした結果、ターン1入口でリヤをロックさせてしまった。
7速で後ろ向きに飛び出してしまったので、マシンにダメージを与えないようにすることだけを考えた。マシンを止めた後、ポールを失ったと思ったよ。すごく変な展開ではあったけれど、ポールを取れてすごく嬉しい。明日は面白いレースになるだろう。フェラーリは素晴らしい速さを見せているから、彼らとの戦いになるんじゃないかな。タイヤはうまく機能しているようだから、いいバトルができるはずだ。あの瞬間はポールのことは頭になかった。マシンをなんとかうまく復帰させることだけを考えていたんだ。でもその後すぐに「あぁ、これでポールがだめになった」と思った。厳しい予選だった。
ずっとニコよりコンマ3から4遅れていて、マシンバランス、タイヤの温度、ブレーキといったものに満足できずにいた。だから少なくとも1ラップはそれなりにうまくやれて本当によかったと思っている。Q3最初のランの1周目と3周目はよくて、3周目の方がかなりうまくいった」
ニコ・ロズベルグ 予選=2位
「最後の予選ラップではかなり攻める必要があった。だけど攻めすぎて限界を超えてしまった。(ポールを取るには)リスクを冒さなければならなかったが、やりすぎた。本当にがっかりした。
スクリーンの表示を見て、前のランより0.2秒速いことが分かった。つまりルイス(・ハミルトン)と同等のペースだった。残り数メートルをうまくやれればポールをつかめた。でもターン8でワイドになり、人工芝に乗ってしまった。そこがまだ濡れていたために左側のタイヤが濡れてしまってコントロールを失ったのだと思う。
残念だけど、それでも明日をすごく楽しみにしている。このサーキットでは素晴らしいレースが展開されるし、まだ勝つチャンスは十分ある。いいスタートを決めて、ルイスをつかまえるんは、いいスタートを決める必要がある。プレッシャーをかけ続けるつもりだよ」