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F1 ニュース

投稿日: 2019.08.22 08:10
更新日: 2019.08.21 20:14

圧倒的優位でも“自己満足”に陥らないメルセデスF1。ハミルトンは失ったレースの原因を探る

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F1 | 圧倒的優位でも“自己満足”に陥らないメルセデスF1。ハミルトンは失ったレースの原因を探る

 メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、2019年シーズンでこれまでに12戦8勝というずば抜けた成績を挙げているにもかかわらず、あと4勝を獲得し損ねた原因を探ろうとしている。

 2019年シーズンのメルセデスはF1の戦いをほぼ完璧に支配している。12戦中10戦で圧勝し、これまでに敗れた相手はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンのみで、コンストラクターズ選手権では2位のフェラーリに桁外れの250ポイント差を付けてトップに立っている。

 メルセデスの優勝はその大半がハミルトンによるものだ。ドライバーズ選手権でもチームメイトのバルテリ・ボッタスに対し62ポイントもの大差でリードしている。

 今後不測の大惨事でも起きないかぎり、ハミルトンは6度目の世界タイトル制覇に向けてこのまま順調に突き進むだろう。

 だが、2019年シーズンのこれまでを振り返る時、ハミルトンは達成したことよりも取り逃がしたものと、その理由を探ろうとしているようだ。

「これまでのレースを振り返りながら自分に言うんだ。『12分の8は獲得できたけれど、まだ何かが欠けている』ってね。どのように4戦を逃したのか、それらのレースウイークでは何がどう不完全だったのかが問題だ」

「幸運だったレースもある。フェラーリの方が速かったけれど、ときにはチームのミス、あるいはドライバーのミスでポジションを下げたこともあったし、バクーやバーレーンではフェラーリのマシンにトラブルもあった。そうでなければ(勝利を挙げたのは)彼らだっただろう」

「それほどまでに僕たちは瀬戸際にいるということだ。当たり前のことなど何もないのだから、努力を続けていくしかない」

 確かに、メルセデス陣営でよく耳にするのは“自己満足”という言葉だが、それは安心しきってはいけないという文脈で使われているようだ。

「このチームの本当に優れた点は、誰ひとりとして自己満足に陥らないことだと思う」とハミルトンは付け加えた。

「時々そうなってしまうことがあったとしても、早い時点でその芽を取り除いて、元の気持ちに戻れている」

「でも大抵の場合、僕たちは自己満足には陥らない。常に同じ気構えでレースに臨む。これだけ成功を重ねてきても、全員が以前と同じように全力で仕事をする。誰かひとりが他の人より勝っているなんていうことはないし、お互いをたたえ合うんだ」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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