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F1 ニュース

投稿日: 2019.08.27 13:47

スペイン人ライターのF1便り:わずか半年でレッドブル昇格を果たしたアルボン、フェルスタッペンより早く躍進を遂げられるか

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F1 | スペイン人ライターのF1便り:わずか半年でレッドブル昇格を果たしたアルボン、フェルスタッペンより早く躍進を遂げられるか

 スペイン在住のフリーライター、アレックス・ガルシアのモータースポーツコラム。今回はレッドブル・ホンダに昇格したアレクサンダー・アルボンについて語る。

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 F1に劇的な情勢の変化があった。各チームがサマーブレイクに入ったその日、レッドブルは第13戦ベルギーGPからアレクサンダー・アルボンとピエール・ガスリーを入れ替えると発表したのだ。

 つまりガスリーは、新人のドライバーと入れ替えられ、かつてレッドブルから降格された経験を持つダニール・クビアトとペアを組むことになる。

 一方のマックス・フェルスタッペンは、レッドブル/トロロッソのプログラムから降格も放出もされることなくトップドライバーとしての地位を築くことができた。これは間違いなく非常にドラマチックなことだ。

 今回トロロッソからレッドブルに昇格したアルボンだが、正直なところこれまでの走りに大きな感銘を受けている。私は常にアルボンを高く評価していたが、2019年シーズンのアルボンは私を驚かせ続けている。

 前回のコラムで、私はアルボンがフェラーリのシャルル・ルクレールから、いかに称賛されていたかについて書いた。ルクレールは、F1に昇格する前のジュニアシリーズにおいて、アルボンが最強のライバルであったことを指摘していたのだ。

 それは2016年のGP3のことだった。アルボンとルクレールは、ARTグランプリのチームメイト(福住仁嶺と現在FIA-F2首位のニック・デ・フリースも同じチームに在籍していた)だったが、最後のレースまでサイド・バイ・サイドの戦いをしていた。ルクレールに敗北を喫した翌年、アルボンは着実な、だがあまり見栄えのしないF2デビューイヤーを迎えたが、最近亡くなったDAMSのチーム代表ジャン・ポール・ドリオットは彼をチームに残留させることを決めた。そして2018年のアルボンは、FIA-F2でドライバーズランキング3位となったのだ。

 これはドリオットの天才的な最後の選択だっただろう。その数年前にレッドブルの支援を失ったドライバーのキャリアを救ったのだ。

 その後のアルボンは2018/19年に向けフォーミュラEのニッサン・e.DAMSと3年契約を結んでいたが、この若い才能に目を付けたレッドブルが引き抜く形でトロロッソのF1ドライバーになった。FIA-F2でアルボンを支援してきたDAMSとしては、不満が残る結末となっただろうが、突如やってきたF1への誘惑を断ることはできないだろう。

 ミサノで2019年型トロロッソSTR14をシェイクダウンするまで、アルボンはF1マシンで1周も走ったことがなかった。しかし、アルボンはすぐさま適応し、オフシーズンテストと最初の数戦でルーキーらしいミスを何度か犯したものの、確固とした結果を次々と出すようになった。


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