事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
・・・・・・・・・・・・・・・・
エステバン・オコンが、メルセデスのジュニアドライバープログラムを完全に離脱し、ルノーと3年契約を間もなく結ぶことになった。メルセデスのトト・ウォルフとルノーのシリル・アビテブールが会談し、両マニュファクチャラーの間で合意に至ったものだ。
ふたりのチーム代表の個人的な関係は昨年の今ごろから冷え込んでいた。アビテブールが、オコンを起用するというメルセデスとの約束に反してダニエル・リカルドと契約してしまったためだ。
このため、ウォルフはアビテブールに対して、この間オコンのキャリア形成に投資した額をルノーが補てんするという書面での確約を求めた。メルセデスは昨年もパスカル・ウェーレインを何の見返りもなく放出しており、ウォルフとしては、親会社であるダイムラーの役員会からまたも若い才能を手離した理由を問われた場合に備えて、書面を返答の材料とするつもりのようだ。
■ボッタスの30歳の誕生日にメルセデス残留を発表か
オコンのルノー移籍は、バルテリ・ボッタスのメルセデス残留、つまり4シーズン目の契約締結の明確な兆しでもある。8月28日水曜日がボッタスの30歳の誕生日であることから、この日に発表が行われるとしても不思議ではないだろう……
■サマーブレイク中に足首をねん挫していたノリス
ランド・ノリスが、サマーブレイク期間にランニングをしていて左足を負傷した。次戦が行われるスパ・フランコルシャンに入るまでにできる限り回復できるよう、先週は足に装具を付けて過ごしたという……